時にはケダモノくんなのです







「陸哉、もう戻ろ」






スッと立ち上がる遼。







さっき来たばっかりなのに何しに来たのかさっぱりわからない。






「え〜?

俺まだ昼飯食べてないんだけど〜」







植上君は未開封のおにぎりを遼に見せてる。







そんな植上君を無理矢理立たせる遼。






「お邪魔しました。」







遼は五十鈴君と折原君に声をかけて植上君を引っ張って行く。







「遼佳先輩またね〜!」






ブンブンと私に手を振る植上君。






それに私も軽く手を振り返す。








騒がしかったのが少し落ち着いたような気がする。







「…中々強烈なキャラしてるな」






折原君がそう呟く。







きっと植上君のことを言ってるんだろう。






「俺達には見向きもしなかったな?


奏」





フッと五十鈴君の方を見れば、見えるはずもないモンモンとした黒いオーラが漂っているように見えた。