時にはケダモノくんなのです








「全然大丈夫!



にしても萩野にあんなイケメンの弟がいたの全く知らなかった」






本当にすげービビった…。





イケメンは心臓に悪いわ…







「顔がよくても性格が悪かったらダメだけどね……。



そう言えば五十鈴君はどうしてここに…?」







萩野の言葉にヒヤッとする。






彼氏かどうか気になって来たなんて口が裂けても言えない…。





「え?いや…



散歩?的な感じ??」





ゴニョゴニョと苦し紛れの嘘をつく俺。






こんな嘘誰が信じるんだよ…





萩野をチラッと見れば微笑んでいて…






「五十鈴君健康的だね」







深く聞いてこなかったから助かった。







「だ、だろ〜?」







ポリポリとこめかみの辺りを掻きながら苦笑いをした。








「でも萩野に彼氏いなくてよかったよ。



ほんとにびっくりした」





そう言いながら俺は萩野が腰掛けているベンチに座った。