ヒューと二人でインナーテントを立ち上げるとフライを被せ、ペグ打ちをヒューに任せてなかなか帰ってこないアリシアを探しに行くことにした。


ヒューの証言に従い、今度は上流を探すことにし、川を遡る。




……けど、一向に見つからない。



「どこに行ったんだよ」


まさか……谷から落ちたとか……

いや、もしかしたら、獣に襲われて……


背の高い葦を掻き分けながら、不吉な予感に心臓が早鐘を打ち、必然、進む足が速くなる。
急く思いとは裏腹に、焦れば焦るほど足がもつれそうになる。



30分ほど歩いたところで視界が開けた場所に出る。


川の流れる音とパシャパシャと水面を打つ音が聞こえたので、急いでその音のする方へと走った。