優しいから私の話は聞いてくれるけど、その他は興味がないらしい。
「ねぇ、また星夜くんきた!」
「うちのクラスくるよ!!」
「え?やばい!!」
え?
クラスの子の話が耳に入る。
私たちのクラスにくる!?
私は勢いよく桃乃の顔を見た。
桃乃はあきれたような顔をしていた。
そして、
「やばい、入ってきた......」
「誰に用事??」
ひそひそと、クラスの女子が話す。
男子たちも一歩ひいて、星夜くんとことを見つめる。
クラスは星夜くんが入ってきた瞬間シーンとなった。
星夜くんが自分のクラス以外の教室にはいることは滅多にないため、廊下にいる人たちでさえ、息をのんで星夜くんを見ている。
......あれ?
私の方に.....くる!?
星夜くんが足を進めているのは、完璧私の机がある方で。
星夜くんが近づいてくる度に、ドキドキ度が増す。
まさか私に用事があるわけないのに、自分のことろにくるのかと思うくらいドキドキ。

