【完】俺に惚れとけよ。





私だって、こんなやつに近づきたくなんてなかった。


近づくつもりなんてなかったのに。



こっちだって、道端から近づいてきたくせに。


何で私がこんなに負けた気分にならなくちゃいけないわけ?


「もう、二度と近づかないで。」


そう、道ばたに冷たく言い放って私は下駄箱をあとにした。


校門には、道端と一緒にいた女の人が道端を待っていた。



私の姿を見つけると、ものすごい勢いで私のことを睨みつけてきた。



「あんたさ、夏樹の何なの。」


そう、言ってきた。



「別に。」


早く帰らせてくれないですか。


私はもう、あんなやつのことなんて考えたくないんだから。


「生意気じゃない?夏樹に呼び止められちゃって。」


「だから、そんなんじゃないって言ってるじゃん。」


「はぁ?何その口のききかた。」



それはこっちも言いたい。