泣いたら負けな気がした。
なのに、涙が溢れそうだ。
「あんた、本当に最低。」
私は道端のことを睨んだ。
本当に、最低な人間。
こんなやつを王子様だと慕ってる女子たちが考えられない。
みんな、こいつに騙されてるんだ。
「何が王子様よ!最っ低人間じゃない!」
「それでも王子様って言ってるの女子たちだろ?」
.....こいつにはもう、何を言ってもダメだ。
何を言っても通用しないと思った。
道端は、自分が悪いなんてこれっぽっちも思ってないんだ。
自分は悪くない。
こんな自分に近づいてくるのは、女子たちだ。
裏切られたと思ったとしても、近づいてきた方が悪い。
そう思ってるんだ。

