【完】俺に惚れとけよ。





何とも言えない感情がこみ上げてきた。



「そうなのー?夏樹ってなかなか性格悪いよね~。」


「そんな俺のこと知らないで近づいてくる女が悪いんだろ?」



......もう、聞いてられない.....


その場から立ち去ろうと思っていたとき、


「わっ!」


タイミングが悪い私。


足を滑らせて、その場でしりもちをついてしまった。



「いたた.....」


お尻をさすっていると、その大きな音に気づいた道端と、一緒にいた女子生徒が私の元にやってきた。



......最悪だ.....


道端だけには見つかりたくなかった。



「優樹菜.....」


私のことを見据え、静かに口を開いた道端。



「ちょっと、先出てて?」


「え?なん...「すぐいくから。」



女子生徒の言葉を遮って道端が言うと、女子生徒は無言で学校をあとにした。



2人きり。


何でこんなことになってるの.....


何も聞かずに帰ればよかった。