あんな目を見たら、本気なのかもって思ってしまうから。



どうせ本気じゃないんでしょ?


どうせ、興味本位でしょ?


私のことなんて好きじゃないんでしょ?



だったら近づかないで。


私は、遊ばれたくはない。



周りの女子と同じにしないで。


ボーッと道端のことを考えていたら、いつの間にかフォークダンスは終わっていた。



2周で終わったらしい。


そのあと、締めの言葉を実行委員の人がいい、文化祭は幕を閉じた。



帰り、桃乃と歩く。


「フォークダンスのとき、道端夏樹となんか話してた?」


やっぱり、私の後ろにいた桃乃は気づいたか。


「あ、私が足踏んじゃって。謝っただけ。」


「そうなんだ。」



忘れるんだ。


あんなやつのこと、忘れる。


私と桃乃は途中でわかれ、私は家に帰った。