でもとりあえず言えること。


それは、爽やか王子が大好きだってこと!!




勇気がないから、話しかけに行くとかできないけど、それでも好きな気持ちは誰にも負けない、って自分では思ってる。



入学して彼を見た瞬間に、私の心は彼に奪われてしまった。




爽やか王子こと、小倉星夜(おぐら せいや)くん。



私たちと同じ1年生。



クラスは1年3組。



隣の隣の教室ということで、近いような遠いような感じ。



同い年とは思えないほどの大人っぽい雰囲気。



もう毎日メロメロなんです。



「もー、なんであんな格好いいの~。」


たまたま廊下を通りかかった星夜くんがチラッと見えた。



今はもう見えないのに、残像にでさえうっとりしてしまう自分が少し怖い。



それでも奪われてしまった心はもうどうすることもできなくて。