「本当?」
「いや、むしろ......嬉しい.....」
きゃー!///
私ってば何言ってるんだろう。
そんな、嬉しい、なんて本人に言っちゃって。
「よかった!じゃあ、行こっか。」
私と星夜くんは手を繋いだまま教室に向かうことになった。
───ドキドキドキ
と、胸の高鳴りはおさまるどころか、大きくなっていくばかりで。
手汗とか、大丈夫かな.....
いきなりのことで汗かいてるから.....
わ、私、王子様と手を繋いでる.....
「優樹菜ちゃん、緊張してる?」
「え?あ、ちょっと.....」
「あはは、だよね。顔が固まってるから。」
ば、バレてた.....
顔固まってるって、分かるんだ。
「そんな、緊張しなくても大丈夫だから。ね?」
「う、うん.....」
優しく彼は微笑んだ。
少し緊張が和らいだ。