「俺はお前のこと嫌いじゃないけどな?」
「は?」
いきなり爆弾を落とされた。
何を言っているの、こいつは。
私、道端に好かれる意味が分かりません。
「新鮮なわけよ。俺にそんな敵意向きだしな女が。」
「逆に、あんたにいい顔してる女子の気持ちが分からないけどね。」
こんな自分勝手な奴のどこがいいわけ?
俺様王子って.....
半分会ってるけど半分間違い。
王子様なんかじゃないよ!
「じゃあ俺は、小倉星夜なんかにいい顔してる女の気持ちがわからねーな。」
「は?」
なによ。星夜くんのこと悪く言うつもり?
それは私が許さない。
星夜くんファンの一員として。
「アイツに、あんな顔してさ。」
あぐらをしていた道端は、立ち上がり私のほうに近づいてきた。
私は一歩ずつ後ずさりをする。