優樹菜side
「「海だぁぁぁぁ!!」」
高校3年の夏休み。
優樹菜、夏樹、桃乃、斗真くんの4人で海にやってきた。
受験が始まったら忙しくなるだろうし、夏のうちに思い出を作っておこうという話になった。
4人とも水着に着替えた。
「うわー、見てよあれ。」
「モテますねぇ。」
桃乃が指を指す方を見ると、海の女の子たちの視線を独占している夏樹と斗真くんの姿。
周りの女の子たちが、キャーキャー言ってる。
そんなこと、どうでもいいかのように私たちの元にやってきた。
.......ていうか、
目のやり場に困るんですけど!!
上半身裸とか、目線の位置に困る。
「あれ、優樹菜ちょっと顔赤くない?」
「え、だ、だいじょぶ!」
隣で桃乃にそう言われる。
きっと暑さのせい。
そう、この照りつける太陽のせいだ。