【完】俺に惚れとけよ。






「機嫌直せって!」



「別にいつもと同じです!」



スタスタと俺の前を歩く優樹菜。



全然いつもと同じじゃねーよ。


しゃべりかけても全然こっち振り向かない。


機嫌直ってねーじゃんかよ。



「じゃあ、またねー!」



機嫌が悪いまま家に入ろうとする優樹菜。



「待てよ!」


俺は、優樹菜の腕を引っ張って、家に入ろうとするのを止めた。



「なによー!」


俺は不機嫌な優樹菜の唇に、



────ちゅ


キスを落とした。



「え、なな、なに!?」


口をパクパクさせながら、何が起きたのか理解できていない様子。




「本当ごめん。俺が悪かった。優樹菜がタオル貸してくれたから助かった。


だから、機嫌なおして。」



「わ、わかった!」



「ありがと。」