「お前、自分の首巻いてたタオル、ふつう彼氏に渡すかよ!」
「う、うるさいな!これしかないんだもん!仕方ないでしょ?」
「仕方ねーから、優樹菜の汗がついたタオルで手ふくよ。」
「あ!そんなこと言うなら貸さない!」
と、俺からタオルを取り上げた優樹菜。
「おい!貸せよ!」
「どうせ私が首に巻いてた、私の汗がついたタオルですー!」
優樹菜は完全に拗ねてしまったようだ。
不謹慎だけど、拗ねた優樹菜も可愛いな、なんて。
俺、本当に気持ち悪いな。
「悪かったって!」
「もーさ、人に素直になれとか言う前に自分が素直になりなさいよ!」
と、ごもっとものことを言われた。
俺は優樹菜が貸してくれたタオルで手をふき、優樹菜に返す。
俺が優樹菜のタオルを使っても、優樹菜の機嫌はあまり直っていなかった。

