【完】俺に惚れとけよ。




夏樹自身、どうしたらいいのか分からないんだ.....


「言い訳するわけじゃねーけど......俺は、一言も真里のことを好きとは言ってない。」


「え.....?」


「確かに、真里とは前に遊んだことのある相手。でも、優樹菜と付き合ってから一度も言ってない。」


「で、でも.....あの時....資料室で、真里ちゃんと夏樹が話してたとき......」



私が見たとき、確かに好きって言ってた.....


夏樹は少し考えたような素振りを見せた。



「あの時か。真里に、ハメられてたんだな......優樹菜が思ってるとき、あの時は真里に、

『本当に、あの優樹菜って言う子が好きなのか?』

って聞かれてたんだ。」


な、なにそれ....


「だから俺は、好きだって言った。」


と、言うことは......



『ねぇ、本当に好きなの?』


『だから、好きだって言ってんだろ。』


それは......


私のことを言ってたの.....?


主語を聞いてなかったから、私が.....誤解してたの......?