2人ともピリピリしてる。
本当は、こんなところで2人のやりとりを見ているのはいけないことなんだろうけど、それでもその場を動くことができない。
中の2人の雰囲気が、こっちにまでうつる。
「自分の胸に聞けよ。」
「お前さ、さっきから何。そんなに優樹菜が大切なら、お前が優樹菜の彼女にでもなれよ。」
そんな夏樹の言葉。
そんなこと言うなんて.....
夏樹はもう、これっぽっちも私を好きじゃないの?
もう、私に気持ちはないの.....
そう思ったら、鼻の奥がツーンと痛くなった。
しかし、その言葉を夏樹が言った直後だった。
───ドンッ!
と、大きな音。

