【完】俺に惚れとけよ。



「星夜くんのせいじゃない。何も悪くないから。」


私が悪いから。


だから......そんな寂しそうな顔しないで。


そんな、罪悪感に満ちた表情、しないで......



「優樹菜ちゃんは、優しいね。」


「そんなことないよ。星夜くんの方がよっぽど優しいよ。」


こんなに優しい人、いないよ。


それくらい、星夜くんの方が優しくていい人だよ。


私のために、ここまで考えてくれて。


ここまでやってくれて。



だから、おねがい......


そんな顔しないで。


「ありがとうね?優樹菜ちゃん。」


「私こそ、ありがとう。」





私と星夜くんはしばらく無言で座っていた。


何も言わず、ただ座っていた。


お互いの手を握りながら。



しばらくして、予鈴が校内に響いた。