もう.....戻れない。


もう、ダメだ.....


「幸せになれよ。じゃあな。」


夏樹はそういうと歩き出した。


真里ちゃんも、私に勝ち誇った笑顔を向け、夏樹の後を追っていった。



もう......終わってしまったんだ.....


これで、全部.....終わってしまった。



家に帰るまで.....我慢だ.....


家に帰ったら、泣こう....


家に帰るまで、流れてきそうな涙をこらえた。


家に帰り、部屋に入った瞬間、今まで我慢してきた分の涙がすべて溢れてでた。



声を上げて泣いた。

叫んだ。


枕に顔を押しつけ、思う存分声を上げた。


悔しくて、悲しくて。


止めどなく流れてくる涙。


なんで......何でこんなことになってしまったの......?