【完】俺に惚れとけよ。




「どうしたんだよ、いきなり。」


突然の桃乃の態度に、意味が分からなそうだ。


「別に。忠告。」


それから桃乃は夏樹と話さずにご飯を食べ始めた。


桃乃の夏樹への言葉から、ピリピリとした雰囲気が漂っていた。


何とも居づらい空気。


誰も何も発することはない。



ただ、無言でお弁当に向き合っていた。




私は、油断していたんだ。


昨日の帰りのことはあったけど、こうやってお昼休みにはちゃんと教室に来てくれて。


今までと変わらない夏樹だったから。


真里ちゃんのことを、甘く見ていたのかな。


お昼休み、変わらず夏樹とご飯を食べていたところを、真里ちゃんに見られていたなんて。


ここから真里ちゃんの本当の恐ろしさを、目の当たりにする........