【完】俺に惚れとけよ。




何でそんなひどいこと言われなくちゃいけないのか、わからない。


「道端も、道端よ!優樹菜を放って、真里だっけ?そいつと帰るなんて!」


「桃乃......ありがとね。」


イライラする気にもなれない、私の代わりに、そうやって言ってくれて。


桃乃のそんな言葉を聞いていたら、すっきりしたよ。


「負けちゃダメだよ、優樹菜!私は優樹菜を応援してるから!」


そう、桃乃に応援され、少し元気が出た。



その日のお昼休み。


夏樹は何事もなかったかのように教室にやってきた。
 

その、いつもと変わらない夏樹の態度に、少しホッとした。



昨日の出来事が、もし、夏樹にとってやましいことなら、ここまで普通でいられない。


少しくらい、気まずそうにするよね?


だからきっと、何かしら理由があったんだ。


そう思うようにした。


そしたら自分自身、楽になる。