【完】俺に惚れとけよ。




悔しくて、負けたくなかったのに。


なんで......ここまで言われなくちゃいけないの?


夏樹がみんなの前で言ってくれたとき、そこにいた人は言ってくれた。


『お似合い』

『応援する』

って。


そんな言葉に浮かれていた私が悪いの?


その言葉を信じた私がバカだったの?



私は、胸を張って夏樹と付き合っていいと思ってたのに。


やっぱり......王子様と付き合うことはいけないこと?



それから私は、どうやって教室に帰って、どうやって授業を受けていたのか分からない。


気づけばホームルームが終わっていて。


桃乃に声をかけられるまで、上の空だった。



「優樹菜、今日も道端のこと待ってるんでしょ?」


「え、あ、うん......」


「じゃあ、また明日ね!」


桃乃は手を振ると、斗真くんと帰っていた。


桃乃が羨ましい......


可愛くて、性格もよくて。


斗真くんと付き合っていること、みんなから応援されていて。