【完】俺に惚れとけよ。




「夏樹、おはよ。」


「なんだ、元気ないな。」


「う、うん.....」


「そんなに俺とクラスが離れたことが寂しいか?」


「べっ、別にそんなこと!」



た、たしかに間違ってはいないんだけど、直接言われると.......


それに、夏樹の言い方もムカつくし。



「そうなんだよ!もう、クラス表見てからずっとこれ!」


「ちょ!桃乃!!」


余計なこと言わないでよ~!


また調子に乗り出すから......


「安心しろよ。お前が心配するようなことは何もないし、昼休みも会いに来る。帰りも一緒だ。」


「夏樹......」


夏樹が言ってくれた言葉に、胸がジーンとなる。