本人は気づいてないだろうけど、私は知ってる。


「安心してよ。星夜くんに乗り換えるなんて事、しないから!」


「べ、別にそんなこと言ってないだろ!」


「一応だよ、一応!」


夏樹はそんなこと言ってないって言ってたけど、私が言ったあと、顔が安心したような表情に変わったの、私は見逃さなかった。



「素直になりな!」


「優樹菜に言われたくねぇー!」


「なにそれぇ!」


こんな、ほのぼのとした時間がずっと続けばいいな。


「優樹菜は俺に惚れとけば十分なんだよ。」


頭にポンと置かれた手。


「何その自分勝手な意見~!」


「俺の言うことは絶対なんだよ。」


「はいはーい。」


2人で会話をしながら家に帰った。