【完】俺に惚れとけよ。




「最初は、俺だけ見てくれてたのにね。いつの間にか、俺といても、俺以外の男.....夏樹を見てた。」


「か、関係ないでしょ?」



だからって、今更何をしたいの?


星夜くんだって、私の体だけだって言ったじゃん。


私が、夏樹を好きでも、星夜くんには......どうでもいいんじゃないの?



もう、何考えてるのよ.....


「今まで、俺にしてた顔を夏樹にして、夏樹にしてた顔を俺にするんだね。」



少し、切なそうな顔。


な、に.....何を考えてるの。



そう、戸惑っていたとき、


「おい。」


夏樹が教室に戻ってきた。


教室の空気が、さっきよりピリピリしている。