【完】俺に惚れとけよ。




その日の放課後。


先生に呼ばれた夏樹を教室で待っている。



教室でひとり、ケータイをいじりながら。


すると、近づいてくる足音。


夏樹がきたのかと嬉しくなって、扉のところを見ていると、



「.......せ、星夜くん......」


「幸せそうな顔。俺が来るのそんなに楽しみにしてたの?」


意地悪そうな笑顔。


星夜くんの印象は、変わってしまった。



「ふっ、冗談だよ。」


「な、何の用?こないで。」


教室に入ってきた星夜くん。


必死に私のところにくることを拒否したけど、無視してきた星夜くん。


「幸せそうだね。聞いたよ、公開告白。」


「....」


そんなこと私に言って、なにを企んでいるの。