その時、
「聞け。俺の彼女だ。」
そういって、私の肩を抱いたのだ。
「えっ!?」
驚きが隠せない私と、ニヤニヤしている桃乃。
い、いきなり何を......
教室で、みんながいる前でなにを言ってるのー!!
「だから、いじめたり、嫌がらせとかも、もしするやつがいたら許さないから。」
そんな夏樹の言葉に、ピリッと空気が凍る。
「それと、あんまり詮索しないでくれ。俺のことを王子様とか言うのは自由だけど、優樹菜に迷惑をかけるようなことはしないでくれ。」
あぁーー.......///
なんて事を言ってるの。
嬉しいのは事実なんだけど、恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
「俺は、優樹菜以外のやつを見る予定も、優樹菜以外のやつを好きになる予定もないから。」
だ、誰か止めて!
誰か止めてくださーい!

