「夏樹!彼女できたって本当?」

「ね!どんな子なの?」

「どっちから告白したの?」

「きっかけは?」


周りの女のからの質問攻めに、困ったような表情をしている夏樹。


そりゃ......大変でしょうねえ....


見てるこっちが大変そうだし。



「こりゃ、近づけそうにもないね。」


私がここで夏樹のところに行ったら、確実に疑われるし。


騒がれたら、夏樹も大変だろうし。


「おとなしくしてよう。」


そう思ってたのに、何を思ったのか夏樹が私のところにやってきた。


「はよ。」


「.........え、あ、お、おはよ.....」


え?


いいの?


絶対不自然じゃん!


夏樹がわざわざ私のところにきて挨拶するなんて。


思った通り、周りがざわざわしてる。



「まさかあの子?」

「夏樹から挨拶しに行ったよね?」

「確かに、不自然......」


ひそひそと聞こえる声。


ど、どうしよう.....