【完】俺に惚れとけよ。



2人で校舎を出た。


私の家への道のり。



「な、夏樹?」


「ん?どーした?」


優しくそう返してくれて。


私は、心を決めた。



「あの、さ......夏樹のこと、ずっといい風に思えなくて。」


「まあ、ひどいことしたからな。」


申し訳なさそうに夏樹は言った。



「なんで、私なんかに関わるんだろうって、思ってて。どうしても納得いかなくて。」



私以外に、周りに女の子なんてたくさんいる。


王子様だし、夏樹がよっていけば喜んで相手するだろうし。


「でもね、いつの間にか、それが嬉しいって思うようになってた。ドキドキしたり、心が温かくなったり。」



不思議。


ずっと嫌いだったのに、こんな思いするだなんて。


「私、夏樹のことが好き.........みたいなんだ........」


い、言ってしまった......


とうとう、言ってしまった.....


夏樹はその瞬間立ち止まった。