放課後の時間を2時間ほど学園祭の準備に使い、今日の準備はもう終わり。



「そろそろだよ!やばい、めっちゃ楽しみ!」



桃乃は興奮気味。


私も、ドキドキワクワク。



文化祭の準備が思うように進んでいるため、当日大繁盛していたらいいな、なんて夢を描く。



「さて!帰るか!」


「だねー!」


私と桃乃は鞄を持って教室をあとにした。


家が同じ方向のため、途中まで一緒に帰っている。



徒歩で約10分と少しで帰ることができる。


下駄箱でローファーに履き替え校門に向かう。



桃乃と話しながら歩いていると、


───どん



「ごめんなさ.......」


誰かにぶつかり、謝ろうと顔を上げて私は固まった。



「わり。」


そこには、


「道端夏樹(みちばた なつき).....」


俺様王子、こと道端夏樹。