【完】俺に惚れとけよ。




体の力が少しずつ抜けていくのが分かる。


こんなんじゃあダメなのに。



必死で抵抗しなきゃ、いつ誰が来るか分からない。


でも、唇が重なるたびに頭は白くなっていって、クラクラしてくる。


自分で立っているのさえ辛くなってきて、夏樹に支えてもらってる状態で。



「......っ....ん....」


「声出したら、バレるよ。」



そ、そんなこと言われたってね!


だったら、バレたら困るようなことしなければいいと思いますけど!



なんてこと、夏樹本人に言えるわけもなく......


誰も、こんなところで2組がキスをしているだなんて考えもしないだろう。


真っ暗だけど、夏樹の顔が近くにあることは分かってるし、目を開ければ夏樹のことが見える。