【完】俺に惚れとけよ。




私に伝えるために。


そのためにきっと、今日も遊園地に誘ったんだ。




しばらくして観覧車は下へ着いた。


微笑ましそうに私たちを見つめていた受付のお姉さん。


少し恥ずかしくなった。



「さてー、何乗りたい?」


「んー、あれとか?」


私はジェットコースターを指さした。


「さすが、優樹菜っぽいな!」


「なにそれ!」


「あんな怖いの、乗れないよぉ~、とか言えねーのかよ(笑)」



私に、THE女子を求めても意味ないわよ!


そんなこと、夏樹が一番知ってるくせに。



「悪かったわね、女の子らしくなくて!」


「それはそれで遠慮なく遊べるからいいけど!しゃ、行くか!」


私と夏樹はジェットコースターの列に並んだ。


列が進んでいくに連れて、緊張感が高まる。


乗るのは平気なんだけど、やっぱり緊張はする。


そんな私を見かねた夏樹。


「おい、さっきの勢いはどこ行ったんだよ。怖くなったか?」



と、またもや嫌みを言われた。


「そんなんじゃないから!やめてよ、本当。」


順番になり、隣同士でいすに座る。


安全バーが降りて、あとは発信するのを待つだけ。



「怖いなら、手を握ってもいいけど?」


「怖くないんで遠慮します。」


「あらそうですか~。怖いって泣いてもしらねーよ?」