「まぁ、持っておいて。今週の土曜日。午前10時にお前の家の近くの公園で待ってるから。来るか来ないかは任せるよ。」
そう、私に1枚のチケットを握らせ、教室から出た夏樹。
そんな言い方.....ずるい。
私は、握らされたチケットを眺め、桃乃の元に戻った。
桃乃に一部始終を説明する。
「うーん.....いい人なのか、悪い人なのか、よくつかめないね。」
「そう、だね.....」
「斗真から道端の話し聞くときは、すごいいい人なんだけど。桃乃を裏切ったのは事実だしね.....」
私も、騙されて、裏切られて、憎いはずなのに。
なぜか、心は温かかった。
憎めなかった。
その週の金曜日の夜。
私は明日のことで悩んでいた。

