不死身って......


私そんな強くない!!



「まぁ、死なないにしろ、もしかしたら、不幸が優樹菜の身に~!」



幽霊のまねをしながら、気味悪そうに桃乃が言ってきた。



「そんな本気にしないでよ!冗談よ!」



桃乃はものすごい勢いで笑い出した。


何がそんなにおもしろかったのだろうか.....



「もう、からかわないでよね!」


不幸が私を襲うなんて、縁起でもない。


私は幸せに生きたい!!




「ま、今日は運がよかったんでしょ!」



たぶん、そうなんだと思う。


今日はたまたま運が良くて、こうやって大好きな王子様と話せたり、名前を覚えてもらったりしたんだ。



明日からまた、平凡な学校生活が待っているんだろう。