【完】俺に惚れとけよ。





夏樹は何を知ってるの。


何を分かってるの。



わけわかんないよ.....


「もう、帰ってよ.....おねがい.....」


「優樹菜.....」


「あんたに関係ないでしょ!帰ってよ!!」



そう、夏樹を突き飛ばし玄関をしめた。


私だって、現状を理解してないのに.....


私だって信じられないのに.....



大好きで、ずっと追いかけていた人。


いい人だと思ってて、優しい人だって。


仲良くなれたことが夢みたいに嬉しくて.....



「ううっ......」


デートしたり、すれ違うたびに話しかけてくれたり。


彼の笑顔が、声が、優しさが、温かさが。


大好きだったのに......



それが偽物だって分かって。


騙されてたんだって分かって。