次の日から私は、とことん夏樹のことを避けた。
いつも以上に星夜くんを追いかけた。
出会う前のように。
あいつと関わる前のように。
だけど、前と変わったこと。
それは、少なからず私が夏樹のことを意識していること。
気づけば目で追っていたり、
ふと、夏樹のことを考えたり、
思い出してしまったり。
嫌っているのに、何でそんなことしてるのか自分でも分からない。
逆に意識してる自分が意味分からなかった。
特に夏樹からも話しかけられるとかなかった。
だから、もうほとんど関わりはなかった。
それとは逆に、星夜くんとはいつも以上にうまくいっていた。
廊下で会うたび話しかけてくれる。
放課後も時々一緒に帰る。