色気より食い気って言葉もあるじゃない!
私はそっち側だもん!
「でも、あの日の夜は......」
「余計なこと言うな。」
いやなこと思い出させないでよね!
「何でキスなんて、か。」
そういうと、私の前の席の子のいすに座って私と向き合った夏樹。
グッと顔を近づける。
「近い。」
「我慢しろよ。」
はぁ?
我慢も何もないでしょうよ!
何でいちいち顔近づけられなくちゃいけないのよ!
「知りたいんだろ?俺がお前にキスした理由が。」
「ま、まぁ.....」
それが分かればきっと、スッキリするから。
曖昧だから、分からないのよ。
曖昧だから、悩むのよ。
「何でだと思う?」
「分からないから聞いてるんでしょ?バカ?」

