【完】俺に惚れとけよ。




たかが夏樹に頭ぽんぽんされただけで。



いや、違うよ!


ひっそりロッカーに入れようと思ったのにバレたから、ドキドキしてるのよ。


そのせいで顔が赤いだけ。


そのせいで体が熱いだけ。


ただ、それだけよ、ね。




放課後。


私は1人机に伏せていた。


「うぅ~.....」



お昼のことが頭から離れなかった。


歩く気力もなく、無惨に机に伏せている。



なんで、キスなんて.....


全部、あの夜のキスのせいよ。



あれがなければ、こんなに、ドキドキだってしなかったのに。


べ、別に、夏樹にキスされたからドキドキしてるわけじゃないよ!



ふ、ファーストキスだったから、よ。


「なんで、キスなんて.....」


「教えてやろうか。」


「うぎゃぁぁぁ!!!」


「ふっ、なんて声出してんだよ。」



そりゃそうでしょうよ!


いきなり声なんてかけるから!


し、しかも、一番聞かれちゃまずいこと聞かれたし。


声に出してたし!!



「お前、本当色気ねーな。」


おもしろそうに笑ってる夏樹。



「余計なお世話よ。」