【完】俺に惚れとけよ。




修学旅行が終わって一週間がたった。



修学旅行の余韻が抜けない毎日を過ごしている。



あの日から、夏樹とはぎくしゃくしたまま。


修学旅行が終わったから、実行委員もなくなって。



一緒になることがなくなったから余計だ。


時々、目が合うけれどすぐに逸らしているのは私。



「優樹菜!移動教室!」


「はーい!今行く!」



これから移動教室。


教科書や筆箱を持って桃乃のところへ。



教室を出ると、そこには、


「優樹菜ちゃん!」


星夜くんの姿。


移動教室で半分異常の人は教室を出て行っていない。



数人の人に注目される。



気まずい.....けど、星夜くんに話しかけられて嬉しい気持ちの方が大きい。


「いきなりごめんね、あのー、古典の教科書持ってる?忘れちゃってさ!」


「あ!うん!待って......」



ロッカーに向かって教科書を取りに行こうとしたとき。


スッと夏樹が星夜くんに教科書を差し出した。


あ、あれ.....??



「え、これ。」


星夜くんも驚いている様子。