事件はすぐに起きた。



───がちゃ


「夏樹ー!」「優樹菜ー!」



「....」

「....」

「....」

「....」



───ぱたん



「.......いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」


「ってぇ.....」



私は力一杯夏樹の体をはねとばした。


み、見られた!?



桃乃と斗真くんに、見られた!!



あの光景を見た瞬間、時が止まったかのようにピタリと4人の動きが止まったのが分かった。


瞬きでさえ、するのを忘れていた。



その場にうずくまる私。


しばらくして、ゆっくり扉が開いた。



申し訳なさそうに桃乃と斗真くんが部屋に入ってきた。