【完】俺に惚れとけよ。




夏樹が私を好き?


そんなの冗談にしか聞こえないから。



気に入る理由もわからないのに、私を好きになる理由なんてどこにもないでしょ?



それなのに私を好きだなんて、あり得ない!



それに、万が一夏樹が私を好きだったとしても、私が夏樹を好きにならないから。


「優樹菜....」


「っ....」


私をまっすぐみる夏樹。


だ、だから、名前を呼ばれるのはなんか嫌なんだよ。



変にドキッとするから。


「も、もういい加減降りてよ。」


「嫌だ。」


「お、おねがい....」


もう、限界だから。


これ以上こんな体勢、耐えられない。



顔は近いし、押し倒されてるんだし。



「俺を見て。あいつじゃなくて、俺を。」


「なんで.....」


「理由を言っても、お前は信じないだろ?」



ドキドキと胸がうるさい。


私、夏樹に何回ドキドキさせられてるんだろう。