【完】俺に惚れとけよ。





夏樹はベッドの上に座っていた。



「くれば?」


と、自分が座っているベッドの隣に視線を移して言った。


横に座る。



何となく.....緊張するな。


沈黙が流れる。



き、気まずすぎる。


結局部屋に2人気りになっちゃったし。



.......。


『修学旅行の夜に、2人きりの部屋.....』


桃乃の言葉が頭をよぎった。



「か、かえる。」


「は?」


「帰る!」


だ、だめだ!


頭の中がよからぬことでいっぱいになってしまった。



考えちゃだめだけど、嫌でも考えてしまう。



こいつと一緒にいたらだめだ!



「帰ってもいいけど....いいところかもよ?」


「な、なにが?」



意地悪そうにニヤッとした夏樹。