ざわざわがどんどん大きくなってきているのが分かる。
王子様が、近づいてきてる......
そして、
「やばい、きたよ!」
「みて、本物!」
学食の入り口に星夜くんの姿が見えた。
座るところがないのか、友達と一緒にキョロキョロしている。
すると、私たちの隣に座ってた女の子たちが、
「ね、ここ譲ろうよ!」
「話せるチャンス!」
「まって、行ってくる!」
と、ひとりの女の子が星夜くんの元に。
え!?
それってつまり......
「ここ、空くんでどうぞ。」
「あ、ありがとう。席が空いてなくて困ってたんだ。」
私の隣に星夜様が~!!

