シーンと静まりかえった教室。
扇風機が回る音だけが聞こえてくる。
しばらくして先生がやってきた。
山積みのプリントを持って。
「いやー、暑い中ありがとうな。」
先生はにじんでいる汗をハンカチで拭きながらそう言った。
教卓にドサッとプリントをおくと、
「今日はしおりのホチキス留めをしてくれ。終わったら帰っていいからな!」
そう言うと教室から出ていった先生。
地味な作業だけど、力仕事とかじゃなくてよかった。
私は教卓に置いてあるプリントを持ち自分の机に座った。
「おい。」
「はい?」
自分の机に座ると、不機嫌そうに私を呼ぶ夏樹。

