「ちゃんと、俺のところに届いてた。誰の声よりも、優樹菜の声が聞こえた。」
なんで、そんな甘いこというの.....
ど、どうしよう。
今、顔が絶対に赤い。
「優樹菜の声がなかったら、あの場面でゴールなんて決められなかった。」
「スタミナが限界だった。」と、苦しそうに夏樹は言った。
そんな、嬉しいこと言ったって、なにもでない......のに。
心から喜んでいる自分に腹が立った。
こんなやつの言葉で、嬉しくなってるだなんて。
「あんなに上手なのに、何で部活やらないの?」
噂で聞いたことがある。
一応サッカー部所属だけど、練習や大会にきたことはない、って。
「面倒だし?」
「.......あっそう。」
サラッとそんなこと言って。
夏樹は夏樹、か。
「よ、夏樹。お疲れ。」
そこに、斗真くんと桃乃がやってきた。

