【完】俺に惚れとけよ。




何で私があんなやつのプレーなんて.....


「さぼりなあいつがここまでやってるのは、優樹菜ちゃんのためだからさ!」


と、意味不明な発言をする。


私のため?


なんで。何のために。



「きっと優樹菜ちゃん、驚くから!」


そう、楽しそうに言うと、桃乃と少し話してからチームに戻った斗真くん。



「な、何の話?」


桃乃に伺う。


「さぁねー。」


しかし、ニヤニヤとしながら何も言わない桃乃。


その顔、絶対何か知ってるじゃん.....


桃乃は自分で気づいていないのだろうか。


かなりにやついていることを。



そして、選手がコートの真ん中に集まった。



ホイッスルが鳴り、礼をして、お互いが握手をしている。


相手チームは3年生。


それに、優勝候補とされているチームだ。



なんとも余裕そうな3年生。


そんな中、試合が始まった。



なにが私のためだよ。


そう思っていたのに、彼のプレーを見て私は止まってしまった。