「…………」



腕時計を確認する。



俺は入学式で、新入生代表のあいさつをすることになっている。



なんでも、入試の成績がトップだったとか。



だから、他の生徒よりも早く行かなきゃいけない。



“面倒くせぇー”



心の中で愚痴りながら、ハッと短いため息をついて、俺はひとりで家を出た。



親は、あとから来る予定。