ひくって決めたクセに、この前、けっこう攻めたんだ。



向こうの出方を見るために、ここはひとつ……スル―といくか。



だから、先生に用事を頼まれても、あえて大熊さんには頼まなかった。



俺と一緒にいられない時間を、もんもんと過ごせばいい。



そんな意地悪なことを考えていたから。



まぁ、なにげに。



大熊さんは、自分では気づいていないようだけど、男子の間では人気がある。



顔も可愛いし、性格だって素直だし。



それに、ものすごく明るいから。