仕方ないな。



それじゃあ……。



「暇ならさ。
悪いけど、掃除するの手伝ってくれる?」



俺は、なにげないフリをして、背中を向けながら川本さんに言った。



こんな言葉をかけたのは……。



せめてもの罪滅ぼし。



好きな子と一緒にいたいのは、俺も同じ。



だから、気持ちはよくわかる。