< この言葉をを届けたい >



須賀くんと初めて会ったのは、入社してすぐ、 まだ配属先も決まっていない本社での研修の時。

オリエンテーリングで同じ班だった須賀くんに、一目惚れした。


しっかりと目を見て話す優しい笑顔が、とにかくキラキラして見えた。

幸せそうな微笑みに、人柄が全部出ちゃってる気がした。


その彼と運良く同じ営業所に配属されて、本当に嬉しかった。

そして、チームまで同じで、ちょっと運命を感じた。


だって、営業所内に同期は4人でチームは3つ。

そこまで一緒なんて、本当にラッキーだと思った。


実際、しばらくは二人セットで先輩に付いて取り引き先を回り、一人立ちするまではいつも一緒だった。

一人立ちしてからも、ミスをカバーし合ったり、いろいろ助け合ったり、私の営業所生活を語る上で、須賀くんの存在は欠かせなかった。


それくらい一緒にいたから、良いところも悪いところも知ってるけど、私にとっては、それら全部が須賀くんで、まるごとすべて大好きだった。

弱くてダメな須賀くんさえも、私には愛しくてたまらなかった。

何があってもそばにいて、守ってあげたいと思ってた。