「あたしも歩夢好き!」



「俺のことは?」



奈美と微笑み合った瞬間、後ろから誰かに抱きしめられた



「拓人…」


それはもちろん拓人


クラスは違うけど、あたしたちのクラスに普通に入ってきたらしい。



「俺のこと好きやろ?」


「どうやろ〜」

「は?」


「嫌いかも!」


「俺は好き」


「…あたしも好きかも」


「あははは!!


2人とも不器用すぎ!」


あたしたちの会話を聞いた奈美は大笑い



「今のは歩夢が悪い」



「ごめんって



怒らんといて?な?」


「…うん」